ご当地アイドル「サザン☆クロス」が発信したい鹿児島の魅力と聖火に馳せる想い

サザン☆クロスの佐倉しおりさん(左から2番目)、及川真依さん(右)にインタビュー サザン☆クロスの佐倉しおりさん(左から2番目)、及川真依さん(右)にインタビュー

鹿児島県での聖火リレーセレモニーでは、ご当地アイドルグループ「サザン☆クロス」がパフォーマンスを行う。2011年4月に地元の学生、社会人らで結成された同グループは、2021年に結成10周年を迎えた。 県内外に活躍の場を広げる「サザン☆クロス」の「しーちゃん」こと佐倉しおりさん、「まいきゅん」こと及川真依さんのおふたりにグループの成長の歩みや、コロナ禍での活動について語ってもらった。

ステージに立てる、それだけでうれしい

今回のセレモニーは「サザン☆クロス」にとって、2020年10月以来、約半年ぶりの野外ライブとなる。新型コロナウイルスの影響でイベントが激減し、活動を1年以上制限されてきたふたりにとって、ステージに立てること自体が大きな喜びだ。 「コロナで大変な状況になる前は、毎週土日は大体ライブやイベントをしていましたが、急にそれがなくなって……。土日はひたすら練習だけ。練習はするけど、発表する場がない状態がしばらく続き、気持ちを保つのが大変でした。オンラインやライブハウスなどで、ライブを少しずつ再開していましたが、今回は久しぶりの野外でのイベント。新メンバーが加入したこともあり、フォーメーションを変えて、練習に力を入れてきました」(佐倉さん) 一方、再び感染が広がる中での聖火リレー実施に対し、複雑な思いもある。 「すごく楽しみではあるんですけど、ニュースを見ていると、感染者数が増えていて、(聖火リレーで)密が生まれてしまったら……という心配はやっぱりあります。聖火リレーは、次にいつ近くで見られるかわからないもの。多くの方が見てみたいと思う気持ちも理解できます。その中で、なるべく密にならないよう、感染対策をうまくやりながら、リレーもイベントもできたらいいなと思います」(佐倉さん)

コロナ感染が拡大するまでは、鹿児島で定期的にライブを開催していた コロナ感染が拡大するまでは、鹿児島で定期的にライブを開催していた

2021年4月で結成10周年。現在は全国にファンを持ち、鹿児島県公認のアイドルグループとして県のPRにも尽力しているが、デビュー間もない時期は厳しい経験も味わった。 「最初の頃は、自分たちが街に出てチラシを配ったりしていたのですが、『え? アイドル?』って、冷たい表情をされたことも。時には『AKBのパクリでしょ?』みたいな反応をいただくこともありましたね。『サザン☆クロス』という名前を知らない方が多いときは、結構凹むことが多かったです」(及川さん)

コロナ禍に得られた、ファンとの優しいつながり

その後、何か大きな転機があったわけではない。「ひたむきに、地道に活動してきただけです。その中で、少しずつ知ってくださる方が増えてきました」と及川さん。 2013年、2016年の二度、日本最大級のアイドルイベント「東京アイドルフェスティバル」へ参加し知名度を高め、2018年にはご当地アイドル日本一を決める「U.M.U AWARD」で優勝。2019年に県から「かごしまPR大使」に任命されるなど、活躍の場を着実に広げてきた。2020年以降はコロナで思うような活動ができない状態だが、交流イベントをオンラインで実施するなど、工夫しながらファンと繋がっている。

コロナ禍でも写真編集やオンラインでのファンとの交流などスキルを磨き続けている コロナ禍でも写真編集やオンラインでのファンとの交流などスキルを磨き続けている

「私たちは月に2回福岡、2ヶ月に1回は東京で活動してきましたが、今はそれが難しい状況です。また、全国でライブをして、ファンの皆さん、ライブハウスの皆さん、共演者の皆さんからいただいた義援金を、宮城県気仙沼市に届けるという東日本大震災復興支援活動をずっと続けていますが、今は移動が制限されているためできません。それでも、自分たちは支援を止めたくないので、今年はスタッフさんにお願いして、義援金を届けてもらいました」(及川さん) 全国のファンと会えない寂しさはある。だが、こうした状況だからこそ得られるものがあったとふたりは話す。 「ファンの方が喜んでくださるかなと思い、ブロマイドや映像を自分たちで撮影、編集し始めました。学びの時間ができて、いろいろ生み出す力を身につけられたのは良かったことのひとつです。最初は編集に苦労しましたが、最近はプロってきました(笑)」(及川さん) 「オンラインでファンの方と話す機会が増えました。普段会えない遠方の方ともじっくり話すことができたのはすごくよかったと思っています。また時間があるからこそ、地元についていろいろ調べたりすることもできました」(佐倉さん)  

地元・鹿児島の魅力を伝え続けたい

鹿児島の魅力を発信し続けている彼女らにとって、今回は絶好の PRタイミングでもある。農畜産業のPRを担当する佐倉さん、観光スポット担当の及川さんに、鹿児島のおすすめポイントをそれぞれ教えてもらった。 「鹿児島には意外と知られていない、全国1位の農作物があります。驚く方が多いのはお茶。最近、静岡県を抜いて1位になったんです。野菜のオクラも1位。ソフトクリームにまるまる1本ささっている“オクラソフトクリーム”というのがあるので、ぜひ試していただきたいです」(佐倉さん) 「与論島はご存知でしょうか。鹿児島の最南端にある島で、海がすごくきれいなんです! 珊瑚の粒でできた真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海のコントラストが美しく、リゾート気分を味わえます。鹿児島って、西郷さんや篤姫さんなど、歴史のイメージが強いと思います。もちろんそうした歴史にまつわる場所も見てほしいですが、与論島を含めた26の離島をおすすめしたいです。ハワイや沖縄だけではなく、鹿児島のリゾートにも遊びに来てください!」(及川さん)

鹿児島県が大好きなサザン☆クロスは県産品や観光名所をアピールし続けている。 鹿児島県が大好きなサザン☆クロスは県産品や観光名所をアピールし続けている。

いまアイドルとしてできることはなんだろうか。ふたりは喜びと葛藤を抱えながら、ファンのもとへメッセージが少しでも届くことを祈り、ステージに立つ。 「コロナが収まった後、旅行の選択肢に鹿児島県を入れてほしいです。自分たちのライブをたまたま見た方が鹿児島に行ってみようかな、と思ってくださればうれしいです」(及川さん) 「コロナ禍で気持ちが下がっている人がたくさんいると思います。私たちの活動を見てもらい、癒しではないですけど、少しでも元気になってもらえれば。今はみんなが大変だと思います。一緒にがんばりましょう!」(佐倉さん)

鹿児島最南端の与論島。透き通った海が美しい。 鹿児島最南端の与論島。透き通った海が美しい。

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