東京オリンピック・パラリンピックについて1年程度延期、聖火リレー延期も発表されました。詳細な日程、選考基準などは公式情報が発表され次第更新します。

野口みずきさん、アテネのヒロインが再びギリシャへ――聖火リレー日本人第一走者

(※本インタビューは、新型コロナウイルス感染の懸念が広がる以前、2020年1月28日に行われました。) 「疲れているはずなのに、ゴールしたくなかった」。女子マラソンで金メダルを獲得したアテネ五輪を、野口みずきさんはこう振り返る。あれから、16年――。今度は東京五輪聖火リレーの「日本人第一走者」として、再びギリシャを走る。

「ゴールしたくない」幻想的なアテネの夜

野口みずきさんにとって、16年前に見た、美しき「アテネの夜」の光景は、今なお、みずみずしく、鮮明に脳裏に焼き付いているという。 「競技場に、入った瞬間でした。五輪のマークが光り輝いていたんです。夕方のスタートだったから、ライトアップされていたんですね。ゴール前の2キロ手前あたりから、これから進んでいく道が、光り輝いていて、そこへ、すーっと吸い込まれていくような感じでした」

写真:アフロ 写真:アフロ

2004年、アテネ五輪女子マラソン。 オリンピックの聖地「パナシナイコ・スタジアム」に、先頭で帰ってきた野口さんは、前方に広がる光景に、完全に心を奪われてしまった。 競技場へと続くゲートをくぐる、その瞬間の「薄暗さ」が、その先に見える競技場内の「明るさ」を、よけいに際立たせていた。 だから、正面に掲げられた五輪のマークが、白く浮かび上がっているように、野口さんの目には映ったのだ。

「バックが、真っ暗なんです。たしか、五輪のマークは、観客席の少し上くらいにありました。スタンドは、古代の雰囲気がそのまま。最近の、新しい競技場の感じとは違う、特別感があったんです」 幻想的な、アテネの夜。スタジアムの歓声を独り占めしながら、最後の力を振り絞った。「疲れているはずなのに、ゴールしたくない気持ちでした」。

アテネのヒロインから16年、再びギリシャへ

「2004年の『続き』みたいですね。あそこで終わったと思ったのに、再びギリシャに戻れる。まだ、終わってなかったんだなと。パッと、そういう思いが出てきました」 2020年3月12日。ギリシャ・古代オリンピア市で、聖火の採火式が行われる。 採火式直後の、全体でも2番目となる「聖火ランナー」に選ばれた野口さん、名誉ある「日本人第一走者」は、アテネ五輪女子マラソン金メダリストが務めるのだ。

この「大役」に「感激でした。何とも言えない、言葉にならないくらいでした。私を選んでくれて、ありがたいなと思いました」。今なお、東京2020組織委員会から伝えられた瞬間の興奮と喜びが忘れられないという。 採火式では、古代の衣装に身を包んだ巫女(みこ)が、凹面鏡で太陽光を集め、そこから採火した聖火を、第一走者に引き渡す。野口さんが務める第二走者は、最初に聖火をつなぐという、重要な意味合いがある。 「採火式で、太陽の光から火をつけて、できたてホヤホヤですね」

2004年アテネオリンピック聖火リレー採火式(リハーサル)写真:ロイター/Yannis Behrakis 2004年アテネオリンピック聖火リレー採火式(リハーサル)写真:ロイター/Yannis Behrakis

野口さんが聖火ランナーを務めるのは人生2度目だ。2008年の北京五輪の時は、日本で走った。「あの時、結構怖かったんです。思ったより、トーチが重くて。だから、今回は筋力を鍛えておかないと」と意気込む。 「16年ぶりに、ギリシャに足を踏み入れることができるんですね。オリンピックの時にお世話になった通訳さんとか、車の運転手さんとか、見に来てくれたらうれしいですね。現地の雰囲気は分からないですけど、今は、そこまで緊張感はないです。でも、これからですよね」 3月12日(木)、ヘラ神殿で採火される聖火を受け取りつなぐ、最初のランナーとなって再びギリシャを走る。

(※本インタビューは、新型コロナウイルス感染の懸念が広がる以前、2020年1月28日に行われました。)

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