東京2020大会開催時、交通混雑による暮らしへの影響

開催が間近に迫った東京オリンピック・パラリンピック大会。自宅から家族で観戦を楽しむことにしたり友人とオンラインで観戦したりするという方も多いのではないでしょうか。 大会期間中には、選手や大会関係者、報道メディア等が東京を訪れることになります。道路交通については、1度目の緊急事態宣言下では首都高の交通量は前年比約3割減の交通量となりましたが、最近では例年並みの水準に戻ってきています。そこに選手など大会関係者の車両での移動による交通量が上乗せされます。何も対策をとらなければ、混雑が見込まれます。 電車については、1度目の緊急事態宣言下では前年比最大7割減の利用者数でしたが、現在では前年比3割減程度まで戻ってきています。大会時には、大会を運営するスタッフ等が電車を利用して移動します。例年と比べて少ない利用者数ではありますが、そういった交通が上乗せされることで、普段と比べると混雑することになります。

東京都心の混雑(写真:アフロ) 東京都心の混雑(写真:アフロ)

前述のような交通量の増加が見込まれているため、大会期間中に何も対策を行なわないと、交通混雑が発生し、その結果、人やモノの移動が制約を受け、私たちの暮らしに大きな影響を及ぼす可能性があります。具体的には以下のような影響が考えられます。 ・スーパーやコンビニ等に商品が届かなくなる ・宅配便が時間通りに届かなくなる ・路線バスが時間通り来ない、時間がかかる ・始業時間や商談、打合せの時間に間に合わなくなる それらの事態を避けるため、東京都では「交通需要マネジメント(TDM)」を推進し、大会による都民活動への影響を最小限に抑えようとしています。「交通需要マネジメント(TDM)」とは、混んでいる時間や場所を避けていただくというご協力を皆様にいただくことで、混雑のピークを分散し、平準化していく取組です。

東京都から、東京2020大会期間中のお願い 東京都から、東京2020大会期間中のお願い

交通混雑を緩和するための取り組み

交通混雑緩和に向けて、東京都・内閣官房・東京2020大会組織委員会が企業や業界団体の協力をいただきながら進める「2020TDM推進プロジェクト」では、次のような取組例が紹介されています。 ・テレワークの実施 ・時差通勤による移動時間のシフト ・サテライトオフィスの活用 ・大会期間中の夏期休暇・有給休暇の取得奨励 これらの取組は、感染症対策として既に多くの企業が実施しています。大会時にも、現在の取組を続けることが交通混雑緩和に繋がります。上記のような取組を検討している企業には、テレワークの導入や継続に向けた支援等を東京都で実施しています。ぜひご活用ください。 また、会社の制度に限らず、個人でできる交通混雑対策としてすぐできそうな取り組みとしては下記があります。 ・宅配の計画注文 ・混雑する場所や路線の回避 「宅配の計画注文」では、日用品や水などの買い置きできるものは事前に購入したり、急ぎではないものの宅配は先延ばしにして大会期間中を避けたり、まとめて注文することで、宅配車両の交通量の減少に繋がります。このように私たちひとりひとりが少しずつ行動を変えていくことで、交通混雑緩和に繋がりますので、ぜひインターネットなどで買い物をする際にはご協力をお願いいたします。

感染拡大防止の取組は、東京2020大会時にも役立ちます 感染拡大防止の取組は、東京2020大会時にも役立ちます

東京2020大会の交通対策

交通量の削減を目指し、その他にはどのような施策があるのでしょうか。 オリンピック・パラリンピック開催期間に合わせ7月19日~8月9日、8月24日~9月5日に交通対策が実施されます。混雑の予想されるオリンピックの開会式、閉会式については、特に混雑が予想されるため、「海の日」「山の日」「スポーツの日」の祝日を7月22日、23日、8月8日に移動させ、祝休日としています。

オリンピック・パラリンピック開催期間に合わせ交通対策を実施 オリンピック・パラリンピック開催期間に合わせ交通対策を実施

まずは7月19日から実施される首都高の料金施策。都内区間を走るマイカーなどを対象に、6時~22時の時間は高速料金を1,000円上乗せします。一方、深夜0~4時は全車種の料金を半額(ETC搭載車限定)とし、時間帯によって料金を変える仕組みに。これにより、日中の交通量を削減しつつ、交通量の少ない深夜帯に分散させる狙いです。 加えて、高速道路の本線料金所での通行制限や、入口閉鎖などが交通状況に応じて実施されます。 また、会場周辺でも交通対策が行われます。競技会場周辺の交通混雑を緩和するため、「進入禁止エリア」「通行禁止エリア」「迂回エリア」「専用レーン・優先レーン」などを東京圏の会場ごとに設けます。規制エリアはhttps://2020tdm.tokyo/traffic/の通り。ご自宅周辺や職場周辺が該当していないかご確認をお願いします。 会場周辺の交通対策に関しては、大会当日の混雑を防ぐために、選手などの大会関係者を輸送する「関係者輸送ルート」を設定しています。 該当レーンやエリアは、桜色の看板や表示で分かりやすく表示する予定。もし車を走行中にこのような看板を見かけたら、車線を空けるなど協力をお願いいたします。

該当レーンやエリアは、ピンク色の看板や表示で分かりやすく表示する予定(写真:アフロ) 該当レーンやエリアは、ピンク色の看板や表示で分かりやすく表示する予定(写真:アフロ)

特に、開閉会式時はオリンピックスタジアム・選手村・首都高道路にて大規模な交通規制が予定されており、混雑が予想されます。 オリンピック・パラリンピック大会期間中の混雑予測や各交通機関の混雑状況は、明日の混雑予報ポータルサイト(https://portal.2020tdm.tokyo/)でも確認できます。「明日の混雑予報」では、1時間ごとの混雑状況が分かるので、大会期間中に移動する場合は是非使ってみてください。 また、Yahoo!カーナビなど、ナビアプリ・地図サイトにおいて、各種交通対策に関する情報の表示や、関係者輸送ルート等をなるべく回避したルートの検索や案内ができるようになっています。

明日の混雑予報サイト

明日の混雑予報サイト

東京2020大会の交通混雑緩和に向けて

従来とは異なる開催形式になる東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会。大会と都市活動の両立のためには、私たち一人ひとりの協力が必要不可欠です。混雑を避けるため、身近なできることからご協力をお願いいたします。

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