東京オリンピック・パラリンピックについて1年程度延期、聖火リレー延期も発表されました。詳細な日程、選考基準などは公式情報が発表され次第更新します。

連載:未来に輝け! ニッポンのアスリートたち

長身ナガマツペアは金メダル有力候補
さらなる飛躍へ、鍵となる戦術の多様化

 2020年東京五輪、そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け! ニッポンのアスリートたち」。第54回は北海道出身、バドミントンの松本麻佑/永原和可那(ともに北都銀行)ペアを紹介する。

転機となった18年世界選手権での優勝

東京五輪の有力候補に挙げられる「ナガマツ」コンビ。世界選手権を連覇しており、金メダルの期待がかかる 東京五輪の有力候補に挙げられる「ナガマツ」コンビ。世界選手権を連覇しており、金メダルの期待がかかる【写真:なかしまだいすけ/アフロ】

 コートに立つ2人が感じさせてくれるのは、圧倒的な高さと、底知れないポテンシャルだ。バドミントン女子ダブルスの松本/永原、通称「ナガマツ」ペアは、東京五輪の有力な出場候補で、金メダル候補に名が挙がる。前回の2016年リオデジャネイロ五輪の時は、まだ実業団に入ってペアを組んでから2年ほど。五輪代表には手が届かない、日本B代表だった。ところが、翌17年に全日本総合選手権で4強入りを果たすと、A代表入りした18年と19年で世界選手権を連覇。全種目を通じて日本勢初の快挙を成し遂げ、一気に世界のトッププレーヤーへと飛躍した。  ブレークポイントになったのは、18年の世界選手権。永原が「初めて、勝ってうれし涙を流せた」と喜んだ大会だ。日本勢4番手の世界ランクで初出場だったが、3回戦でリオ五輪の女王である高橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)、決勝戦で福島由紀/廣田彩花(アメリカンベイプ岐阜)と、日本が世界に誇る女子ダブルスのトップペアを破り、シード選手を次々に撃破。日本代表を率いる朴柱奉ヘッドコーチも「まさか優勝するとは思っていなかった」と驚く快進撃で東京五輪の代表候補に急浮上した。  永原は、この大会中に東京五輪について聞かれた時は「何とか代表争いに食らいついていきたい」と話していたが、この優勝以降は、自信を得てさらに成績が向上。19年4月には初の世界ランク1位になり、現在に至るまでトップ争いを繰り広げている。

世界的にも珍しい「長身ペア」が誇る攻撃力

松本(写真右)、永原ともに170センチを超える長身。打点の高いショットは威力満点だ 松本(写真右)、永原ともに170センチを超える長身。打点の高いショットは威力満点だ【写真:なかしまだいすけ/アフロ】

 2人の特徴は、ともに170センチを超える長身にある。松本が177センチ、永原が170センチ。高い打点から打ち下ろすショットは、角度とパワーがある。小柄な選手が多い日本は守り勝つプレーを得意とする選手が多いが、彼女たちは攻め勝つスタイル。長身の欧州選手や、力のある韓国の選手が得意とする戦い方ができる。  通常、ダブルスではパワーのない方の相手選手を、強打が打ちやすいとされるコート奥に追いやるようにラリーを組み立てる。2人の場合も相手の球回しによって、本来は前衛の永原が後衛に回らされることが多い。しかし、永原には抜群のスタミナで強打を打ち続けられる強みがあり、むしろ松本がネット前で高い壁となることで相手にプレッシャーがかかるという試合展開に持ち込むこともできる。まだサーブなどの細かい技術や、ラリーで試合展開を変える球回しなど課題はあるが、それを補って余りある攻撃力が2人の武器だ。  世界的にも珍しい長身ペアは、松本が1995年8月、永原が96年1月生まれで同学年。ともに24歳と若い。札幌市と芽室町出身の道産子ペアには、まだまだ伸びしろがある。もともと、彼女たちの急激な成長は、08年の北京大会で末綱聡子/前田美順が4位入賞を果たして以降、五輪で結果を残してきた日本女子ダブルスのハイレベルな陣容によるところが大きい。現世界ランク(2月25日時点)3位の福島/廣田、同7位の高橋/松友に加え、北都銀行の先輩である米元/田中らとの切磋琢磨(せっさたくま)が向上心を刺激し、対外国人選手との試合での自信につながった。  しかし、その中で成績が出始めると、今度はプレッシャーを感じる立場になった。ポテンシャルの高さだけでなく実力も認められるようになると、評価が高いだけに、求められる結果やプレー内容のハードルも上がる。昨年4月末に始まった東京五輪の出場権争いは、序盤こそ苦しんだが、世界選手権の優勝で持ち直し、秋にはランキングポイントの高い大会で4強入りを続けて挽回した。昨年末には、日本一を決める全日本総合選手権で初優勝を飾ると、プレッシャーを乗り越えた松本が涙を流した。勢いの目立った18年から、相手に研究され、苦労しながら前進する19年を経て、五輪イヤーの20年を迎えたところだ。

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