体操女子が東京五輪で輝くために――
村上茉愛ら内定4選手の覚悟と決意

エース村上は個人でもメダルを狙える

けがを乗り越え五輪内定を果たした村上。エースとして、チームけん引役としても意欲十分 けがを乗り越え五輪内定を果たした村上。エースとして、チームけん引役としても意欲十分【写真:アフロスポーツ(代表撮影)】

 体操女子は、東京五輪で2度輝く。  体操のNHK杯が5月15、16日に行われ、女子は3年ぶり3度目の優勝を飾った村上茉愛(日体クラブ)ら4人が東京五輪の日本代表に内定した。2位で切符をつかんだ安定感抜群の畠田瞳(セントラルスポーツ)は、1992年バルセロナ五輪の体操男子代表で銅メダルを獲得した畠田好章さんを父に持つ体操一家の出身だ。演技の美しさに定評がある平岩優奈(NPO戸田スポーツクラブ)が3位で3人目に決定。そして、3選手との組み合わせでチーム得点が高くなる貢献度で、杉原愛子(武庫川女子大)が代表に選出された。  村上と杉原は、2大会連続出場。前回2016年のリオデジャネイロ大会で団体総合4位入賞に貢献したメンバーで、メダルにあと一歩届かなかった悔しさを知っている。体操女子日本代表が五輪で獲得したメダルは、1964年東京大会の団体総合銀のみ。4人で力を合わせ、2度目となる東京五輪で、再び輝く。  4人の中でエースとしての活躍が期待されるのが村上だ。個人総合でもメダルを狙える実力派である。得意種目のゆか運動では、H難度の大技シリバスを決める。2017年世界選手権の種目別では、金メダルを獲得。総合力も高く、2018年には世界トップクラスの選手が参加し、各国を転戦しながら総合成績を競うワールドカップ(W杯)で女子個人総合の初優勝を飾った。2019年以降は腰痛など負傷に苦しんだが、1年延期された大舞台に間に合った。  4月の全日本個人総合では平均台で落下、NHK杯では段違い平行棒で片手が外れるミスが出たが、それでも他を圧倒した揺るぎないエース。自身の立ち位置も理解しており、NHK杯後には「全日本も今回もミスがあった。『失敗しない村上』でやってきたのに、ミスが出てくるのは、あってはならないこと。きちんと良い演技で引っ張れば、みんなもついてきてくれると思うので、そういう選手、主将、アスリートになりたい」とけん引役としての自負をのぞかせた。

チームの柱として畠田に期待

五輪内定を決めた畠田。父娘でのメダル獲得を目指す 五輪内定を決めた畠田。父娘でのメダル獲得を目指す【写真:アフロスポーツ(代表撮影)】

 もちろん、エースだけに頼るわけにはいかない。  団体総合は、予選上位8チームで争われ、1チーム4人のうち各種目で3人が演技をして総得点を競う。選考会で2位だった畠田の安定感は、大きな意味を持つ。日本体操協会の田中光・女子強化本部長は「選考会の3試合で、ノーミス。ものすごい安定感。安心して任せられる実力があり、チームの柱になってくれる存在。団体の優勝を狙う上でキーポイントになる」と絶対の信頼を寄せる。  村上と同様に、国内ではリードする存在。選考会ではミスを避けるために封印した段違い平行棒の連続技もあり、高い水準で安定した得点が期待できる選手だ。 「安定感を生かすために、トップバッターを任されることも多いので、任されたら(チームに)勢いを与えるような存在になれればいいなと思っている」  畠田自身も役割を理解している。五輪は、緊張を強いられる大舞台。先に演技をする仲間が成功するか失敗するかは、後続に少なくない影響を及ぼす。高得点を狙うという点では村上に劣るが、計算できる選手がいることは、チームの強みとなる。畠田は、前述のとおり、父は男子の五輪メダリスト。コーチを務める母の友紀子さんも元ユニバーシアード代表。妹の千愛は、NHK杯で6位。体操一家の夢を背負い、親娘二代での五輪メダル獲得を狙う。

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