柳田将洋も口にする「熾烈な争い」
男子バレー12名の枠を勝ち取るのは?

アウトサイドヒッターで存在感を発揮した高橋

中国との親善試合、紅白戦で存在感をアピールした(左から大塚、高橋、高梨。アウトサイドヒッターほか、最終メンバー争いが激化している 中国との親善試合、紅白戦で存在感をアピールした(左から大塚、高橋、高梨。アウトサイドヒッターほか、最終メンバー争いが激化している【写真:松尾/アフロスポーツ、坂本清、YUTAKA/アフロスポーツ】

 東京五輪に出場する12名の枠を争う、男子バレー日本代表の熾烈(しれつ)なポジション争い。  東京五輪の会場となる有明アリーナで行われた中国との親善試合(5月1、2日)、さらにその翌週、高崎アリーナで開催された紅白戦(8、9日)。勝敗の行方もさることながら、誰が最終メンバーに残るのか。近年類を見ないほど、チーム内競争が激化している。  最も象徴的なのはアウトサイドヒッターだ。  昨年初めて代表入りを果たすも、国際大会は相次いで中止になり中国との親善試合が日本代表としてのデビュー戦となった高橋藍(日本体育大)、大塚達宣(早稲田大)、高梨健太(ウルフドッグス名古屋)がそれぞれの持ち味を存分に発揮した。  中でも特に目を引いたのが高橋だ。攻撃面のみならず、自身でも強みと言う守備力の高さ。サーブレシーブの範囲や質、相手の攻撃を拾うディグ、1つ1つの技術もさることながら、レシーブから攻撃に入るスピードは圧巻で、中国戦、紅白戦の4試合すべてでセッターの隣、ポジション2に入り攻守両面で抜群の存在感を見せた。  ポジション2に入る選手は後衛時、バックセンターに入る回数が多いことからサーブレシーブの範囲も広く取らなければならないため負担も多く、攻撃面でも本来のレフト、ライトが入れ替わるS1時にはライトからの攻撃力も求められる。中垣内祐一監督も中国戦を終え「今まではポジション2に入れる選手がいなかった」と述べたように、ポジション2はチームの核であり、これまで日本代表では石川祐希(パワーバレー・ミラノ)に頼る面も多かったのだが、高橋がこのポジションを担える計算がつけば、石川がポジション5に入り、さらに攻撃のバリエーションを広げることにもつながる。5月28日から始まるネーションズリーグで欧州勢やアメリカ、ブラジルなど高さ、巧さ、経験で勝る相手に対してどこまで持ち味を発揮できるか。本格的な評価はそこからとはいえ、楽しみな逸材であることは間違いない。

4試合を通じて大きくアピールした大塚、高梨

伸びしろ十分な大塚は学ぶ姿勢にも長けたクレバーな選手だ 伸びしろ十分な大塚は学ぶ姿勢にも長けたクレバーな選手だ【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 高橋同様、洛南高で春高を制した大塚も攻守に長けた選手だ。強烈なジャンプサーブや、高い打点からのジャンプフローターサーブにサーブレシーブを崩される場面もあったが、レシーブ位置を少し前にして、オーバーハンドレシーブに切り替えるなど対応力の高さを発揮。紅白戦では同チームになったオポジットの清水邦広(パナソニックパンサーズ)が「パスも安定していて、あれだけ多くパスを取りにいった中でもスパイクを打ちに行くのが彼の持ち味。まだまだコンディションが上がればもっといいパフォーマンスになる」と称賛するように、試合を重ねるたび課題を克服し、進化の一途をたどる。  自身では「ライト打ちよりレフト打ちが得意で、バックアタックにがんがん入っていきたいのでポジション5のほうがやりやすい」と言いながらも、高校時代から強豪校の戦術を見て、すぐチャレンジしてきたように好奇心、学ぶ姿勢にも長けたクレバーな選手でもある。伸びしろしかない今、どれだけ成長を遂げるか期待も高まるばかりだ。  攻撃面で言えば高橋、大塚のみならず、高梨も4試合を通して大きくアピールした。もともと大学時代はオポジットで攻撃の大半を担った選手でもあり、前衛、後衛に関わらず常に攻撃参加する意識。高さ、切れ味は申し分ない。ウルフドッグス名古屋で試合出場を重ねる中、サーブレシーブの技術も磨かれ戦術遂行能力も高い。勝負所でのサーブや、2本目のセット時、相手の状況を瞬時に判断して直接打ちに行ったり、打つと見せかけてトスを上げるなど、その都度見せるプレーの引き出しも多い。  オポジットの隣、ポジション5に入ることが多く、相手にとってはストロングサーブが続くのは脅威でもあり、高梨も「セッターとマッチアップすることが多いポジションなので、確実に点へつなげることが役割」と意気込む。ウルフドッグス名古屋で見せた成長曲線を見れば、より強い相手と対峙(たいじ)する中で着実に進化を遂げていることは証明済み。高橋、大塚と同じくネーションズリーグで重ねる経験で遂げる成長、強者にどれほど力を発揮できるかに注目だ。

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