注目の順天堂大・三浦は不在も…

12月4日に第104回日本選手権・長距離種目が大阪・ヤンマースタジアム長居で開催される。コロナ禍により一時的に中断されていた東京五輪の参加標準記録やワールドランキングポイントの有効期間が12月1日より再度有効になったため、昨年から別日程で行っている10000mだけでなく、5000mと3000m障害も同時に開催し、長距離種目すべてをオリンピック代表選考レースとして実施することになった。この大会での内定条件は各種目とも「優勝者で、日本選手権終了時点に東京オリンピック参加標準記録を満たしている競技者」。中でも今年、男子3000m障害は好記録が続出しており、好レースが期待できそうだ。 大会まで3日を切ってから残念なニュースが入ってきた。7月18日のホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会で東京オリンピック参加標準記録の8分22秒00を上回る8分19秒37の日本歴代2位、U20日本記録を樹立していた三浦龍司(順天堂大1年)が障害練習中に右足を打撲したため、欠場を発表。長門俊介駅伝監督は「将来のある選手。選考レースは先にもありますので、今回は大事を取ることにしました」と理由を説明した。今季、この種目のレベルを大きく引き上げた18歳の姿は今大会で見られないが、長門監督の言う通り、東京五輪の可能性が潰えた訳ではない。今後に期待したい。