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バレー界は「変わらなければいけない」
大山加奈と草野歩が語る“変革と再生”

「バレーを選んでくれた子供を幸せに」するべく、活動していると語る大山さん(写真左)と草野さん 「バレーを選んでくれた子供を幸せに」するべく、活動していると語る大山さん(写真左)と草野さん【写真:Unlim】

 現役時代、「パワフル・カナ」の愛称で親しまれ、熱狂的な人気を誇り、現在はバレーボールの普及活動に尽力している大山加奈さん。そして、2009年に浅尾美和さんと「浅草ペア」を結成して一世を風靡(ふうび)し、現在も五輪候補の筆頭として活躍している草野歩さん。東京五輪の開催が不透明な中、バレーボールの注目度も下がっている今だからこそ、大山さん、草野さんは、インドア・ビーチそれぞれの立場からバレー界を良くしていきたいと考えている。小学校からの付き合いという二人がバレー界へ、変革の提言をした。

ジュニア年代の全国大会はいらないんじゃないか

――お二人は、それぞれの立場からバレーボール界の現状をどのように捉えられていますか? 大山 日本の中ではバレーはまだ人気がある方だと思うんですけど、注目度はさほど高くないな、という印象はあります。昔から人気があって、金メダルから始まったスポーツなので、そこに甘えてしまっている部分があるのかもしれないですね。応援してくださる方を増やすにはどうしたらいいのか、というところを、本気で考えていかなければならない時期だと思います。競技人口もかなり減ってきていて。練習量が多くてきついイメージがついてしまっていますし、実際にバレー界は体罰などのニュースが多いので、保護者の方が子供にやらせたいとは思わないだろうなと。この間、ネットニュースで見たんですけど、バレーが「親が子供にやらせたいスポーツトップ10」にも入っていなかったんですよね。それが本当にショックでしたし、一方で納得する部分もあるので、この現状を変えていかなきゃいけないなという思いで活動しています。 草野 ビーチは現状、インドア(バレー)でやっていたけどメンバーに入れない人や、チームをやめようかなっていう人が来るような位置づけで、インドアに支えてもらっているような状態です。最近は高校生の国体の正式種目にもなったんですけど、そもそも高校の部活動でビーチバレーをやれる場所がなくて。「ビーチを始めたい」と思ってもらえるきっかけは意外とあるんですけどね。たまたま遊びでやったりとか、友達が大会に出ていて気になるとか。ただ、高校はもちろん、大学でもその受け皿がなくて。「どこで練習できますか?」という相談を受けたりもします。もう少し若い選手の環境を整えてあげないと、発展していかないのかなという風に感じています。 ――お二人が感じている課題は、ある程度長期に渡ってのものだと思うんですが、改善してきているんでしょうか? 大山 私が現役の時の方が注目度は高かったので、改善するチャンスではありました。ただ、自分自身、あまり深く考えないでプレーしていて。もっとできることがあったとは思います。メディアの方に人気を作ってもらうのではなくて、自分たちから発信していれば、現状は変わっていたのかなと。子供たちを取り巻く指導現場については、根本は変わっていないように感じます。体罰はなくなっても、言葉の暴力であったり、選手を干したり、精神的にくるような指導をされている方がたくさんいるので。もちろん、指導者の意識改革は必要なんですけど、システムを変えていかないと変わらないと思っています。私はジュニア年代の全国大会はいらないんじゃないかと考えていて。全国大会があるせいで、指導者は勝つことだけに意義を見いだしてしまって、子供たちが置き去りにされている現状があると思います。そうなるくらいなら全国大会をなくしてしまえばいいんじゃないかなと。その代わり、地域のリーグ戦をたくさんやるようにして、出場の機会も均等にできれば最高ですし。勝つこと以外の大事なことを学べるような環境になっていくんじゃないかと思っています。 ――それが結果的に日本バレーのレベル低下につながってしまうのではないか、という声もあると思うのですが。 大山 もちろん子供たちが目標に向かって頑張ることは大切なんですけど、大人が自分の名誉のために試合に勝とうとして、子供たちを潰してしまうことにしか、今はなっていないんですよね。海外では全国大会はなくて、それでもハングリーな素晴らしい選手が育っていますし。みんなが試合に出ることができれば、可能性もたくさん見いだせますよね。なによりの問題は、勝たなきゃいけないということで、選手がチャレンジできなくなってしまっていることだと思います。そういうのを取っ払えばもっといい選手が生まれると私は思っています。 草野 本当にその通りだなと思います。全国大会をなくすという発想も面白いなと思って聞いていました。ビーチに関しては、日本の中では新しいスポーツに入るので、体罰とか古い風潮はないんですけど、もう少し選手が活動する環境を整えたり、指導者の育成も必要だなと思っています。もちろん、昔に比べれば選手を取り巻く環境は良くなってきているとは思います。スポンサーの企業様もつきやすくなりましたし。ただメディアの露出がない分、今はビーチの大会を一つも開催できていません。インドア同様、バレー自体が人気競技だということにあぐらをかいている現状があるので、関係者全員の意識を変えていかないといけないと思います。 ――ビーチバレーの環境整備というところでいうと、具体的にはどのようなことが考えられますか? 草野 子供たちがインドアをやりながら、ビーチもやったり、という選択肢を取れるようないい環境を、指導者の方たちが作ってあげるのが大事だと思いますね。チーム競技なので、有力な選手を出したくないというのも分かるんですけど、ビーチを経験させて、選手の能力を上げることで対応すればいいのになって思います。 大山 それも勝つことだけを指導者が目指しているから、選手たちを囲ってしまっている現状があると思います。やっぱりシステムの根本から変えていって、選手の将来を第一に考えて、選手がチャレンジできる環境を作っていくべきだと思います。

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