東京オリンピック・パラリンピック、聖火リレー延期後の日程を更新しました(9/30)。聖火リレーの市区町村ごとの日程やルートについては、正式発表後に更新します。

テコンドー五輪代表決定も強化体制に不安
混乱続くも、選手は競技へ“恩返し”誓う

4選手が東京五輪代表に内定

テコンドーの東京五輪代表に決まった4選手。(左から)鈴木リカルド、鈴木セルヒオ、山田美諭、濱田真由 テコンドーの東京五輪代表に決まった4選手。(左から)鈴木リカルド、鈴木セルヒオ、山田美諭、濱田真由【写真:平野貴也】

 競技に集中したい。プレーで恩返しをしたい。夢舞台の切符を手にした4人の思いは、同じだった。  昨年の秋以降、連日のようにテレビや新聞で全日本テコンドー協会の内紛問題が取り沙汰されたテコンドー競技の東京五輪日本代表最終選考会が9日、岐阜県羽島市立桑原学園体育館で行われ、開催国枠を適用する男女各2階級で計4人の日本代表内定選手が決まった(理事会を経て推薦選手に正式に内定する)。  男子は58キロ級を鈴木セルヒオ(東京書籍)、68キロ級を鈴木リカルド(大東文化大)が制覇。日本人の父とボリビア人の母を持つ兄弟だ。兄のセルヒオは「弟と2人で(最終選考会を)勝てる日が来るとは……。信じられない。感無量。幸せな気持ちでいっぱい」と喜んだ。  女子は49キロ級を山田美諭(城北信用金庫)、57キロ級を3大会連続の五輪出場を目指した濱田真由(ミキハウス)が制覇。2016年リオデジャネイロ五輪に日本勢で一人だけ出場した濱田は、仲間とともに4人で出場できることについて「心強い。とてもうれしい」と話した。

競技イメージを変えたい

「テコンドーの価値を(世間に)届けられるように、パフォーマンスと結果で貢献したい」と前向きに語った鈴木セルヒオ 「テコンドーの価値を(世間に)届けられるように、パフォーマンスと結果で貢献したい」と前向きに語った鈴木セルヒオ【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 この日のために、選手たちは人生をかけて鍛錬を積んできた。一方、世間では、テコンドーの知名度が好ましくない形で高まっていた。  長くくすぶっていた問題が表面化したのは、昨年9月。東京五輪における開催国枠の適用階級を決める指標の一つとなるグランプリ(GP)千葉大会開幕の直前だった。強化体制をめぐる協会と選手の対立が表面化。強化指定選手の多くが強化合宿をボイコットすることが明るみになった。強化方針の策定を行う協議会でも選手らが途中退席。深まった溝は埋まらず、10月には小池隆仁強化委員長ら強化スタッフ3人が退任された。  なおも議論は紛糾し、話し合いで収めようとする金原昇前会長ら協会幹部と、理事の総辞職を求める岡本依子副会長や高橋美穂アスリート委員長らが衝突を続け、スポンサーが撤退するなど状況は悪化。10月にようやく理事の総辞職が決定し、新たに外部有識者で構成する検証委員会の主導で組織改革が始まり、金原前会長は退任。12月に木村興治新会長ら11人の新たな理事が就任した。  この騒動の中を、どんな思いで過ごしたのか。これからどうしたいか。内定選手に決まって臨む晴れがましい会見の場で申し訳なかったが、選手に聞いた。答えにくい質問に、先陣を切って答えてくれたのは、鈴木セルヒオだった。 「ゴタゴタがあったときは、すごく悲しかったです。残念だったというか。テコンドーの価値が下がってしまうんじゃないかという不安がありました。(体制を)変えるなら今しかないということは十分理解していましたが。選手としては、やるべきことは勝つことなので、ぶれずにやって来ました。こういう(騒動がきっかけの)形にはなりましたが、テコンドーが注目されたので、ここで勝ってテコンドー界を盛り上げて、テコンドーの価値を(世間に)届けられるように、パフォーマンスと結果で貢献したいです」  鈴木とともに18年アジア大会で銅メダルを獲得し、昨年もGPローマ大会で3位に入るなど国際大会で好成績を残している女子の山田も「五輪で結果を出して、もっともっと、私が好きなテコンドーを(みんなに)好きになってもらいたい気持ちがあります」と、五輪で活躍することで、競技のイメージを変えたいという思いを明かした。

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