4選手が東京五輪代表に内定

競技に集中したい。プレーで恩返しをしたい。夢舞台の切符を手にした4人の思いは、同じだった。 昨年の秋以降、連日のようにテレビや新聞で全日本テコンドー協会の内紛問題が取り沙汰されたテコンドー競技の東京五輪日本代表最終選考会が9日、岐阜県羽島市立桑原学園体育館で行われ、開催国枠を適用する男女各2階級で計4人の日本代表内定選手が決まった(理事会を経て推薦選手に正式に内定する)。 男子は58キロ級を鈴木セルヒオ(東京書籍)、68キロ級を鈴木リカルド(大東文化大)が制覇。日本人の父とボリビア人の母を持つ兄弟だ。兄のセルヒオは「弟と2人で(最終選考会を)勝てる日が来るとは……。信じられない。感無量。幸せな気持ちでいっぱい」と喜んだ。 女子は49キロ級を山田美諭(城北信用金庫)、57キロ級を3大会連続の五輪出場を目指した濱田真由(ミキハウス)が制覇。2016年リオデジャネイロ五輪に日本勢で一人だけ出場した濱田は、仲間とともに4人で出場できることについて「心強い。とてもうれしい」と話した。