東京オリンピック・パラリンピック、聖火リレー延期後の日程を更新しました(9/30)。聖火リレーの市区町村ごとの日程やルートについては、正式発表後に更新します。

連載:未来に輝け! ニッポンのアスリートたち

清水那月が空手を続けるモチベーション
結果を残すこと、それがみんなへの恩返し

 2020年東京大会そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け! ニッポンのアスリートたち」。第44回は群馬県出身、空手の清水那月(しみず・なつき)を紹介する。

競技中の凛とした佇まいが魅力の清水だが、キュートな素顔もまた魅力的だ 競技中の凛とした佇まいが魅力の清水だが、キュートな素顔もまた魅力的だ【岩本勝暁】

 コロコロとよく笑う。家族の話、友達の話、故郷の話――。インタビュー中は笑顔が絶えない。  直感でわかる。誰からも愛される人だ。  翻って、コートに立てば鋭い視線で架空の相手をにらみつける。正確に繰り出される突きと蹴り。凛とした佇まいは、まるで同じ人物に思えない。 「めっちゃ言われます。高校でも大学でも、学年が上がると後輩が入ってくるじゃないですか。試合でしか私を見たことがない人は、たいていビビって入ってくる。逆に友達とか、普段の私を知っている人が試合を見ると『全然違うじゃん』って」  そう言って、また笑った。

空手を始めたきっかけは「アメ」

 空手を始めたのは5歳の時。2つ上の兄の稽古について行ったのがきっかけだ。ただし、お目当ては最後にもらえるアメ。その時の光景が少しだけ残っている。 「アメがほしい子が、一列に並んで待っているんです。私もお兄ちゃんの後ろにひょこっと並んでいました。そうしたら、他の子から『空手をやっていない子はダメだよ』って言われて(笑)。渋々家に帰って、お母さんに『ナツも空手やる!』って言ったのを覚えています」  環境にも恵まれた。小学1年で全国大会に出場。結果を残すことで自信がついた。上達の動機づけとしては、それだけで十分だった。やっていくうちに空手がどんどん楽しくなっていった。 「全国各地に知り合いができるのがうれしかったです。ナショナルチームに入ったら外国人の知り合いもできる。そうやって人と関わることが好きで、『久しぶりにあの子に会えるね』『あの子に負けないように頑張ろう』『あの子も頑張ってるよ』と言って頑張ってきました」 「形(かた)」に魅了されるのも自然の成り行きだった。  競技としての空手には大きく分けて2つある。空手を始めた頃は、二人が1対1で戦う「組手」で出場していた。ある時、「ちょっと形でも出てみようかな」という気持ちになった。小学3年の時だ。  すると、全国大会でいきなり準優勝。「形の方が合っているのかな」。道が大きく開けた。

生涯の恩師と、忘れられない大会

中学から空手に専念。高崎商大附高時代に生涯の恩師と出会う 中学から空手に専念。高崎商大附高時代に生涯の恩師と出会う【岩本勝暁】

 そのかたちが「鶴が舞っている姿」に例えられる群馬県。細い首の部分に位置する邑楽郡大泉町で生を受けた。工業が盛んで、大企業の工場がいたるところに立ち並んでいた。バブル景気に入るとあらゆる企業が外国人労働者を受け入れるようになる。入管法(出入国管理及び難民認定法)が改正された1990年からは、ブラジル人をはじめとする多くの日系人がやって来た。  人との関わりを豊かにする素地は、この頃に育まれたものだ。 「国際色が豊かなところです。クラスにもたくさんの外国人がいて、それが普通だと思っていました」  学校の近くにあった公園が遊び場だった。“おてんば”で、いつも外を走り回っていた。 「小学3年から6年までクラシックバレエをやっていました。その前は、器械体操をかじっています。学校を代表して、駅伝大会や陸上大会に出場することもありました。50メートルハードルでは郡で一番になったんですよ」  中学に入ると空手一本に専念。中学2年で世界への扉を開く。マレーシアで行われた「第7回世界ジュニア&カデット21アンダー空手道選手権大会」で優勝。一躍、注目を集める存在になった。  高崎商大付高に進学すると、生涯の恩師に出会う。空手道部の安斉義宏監督だ。礼儀作法を学んだ。相手、そして他校に対する感謝の気持ちを重んじるようになった。自分たちが今、空手ができているのは当たり前のことではない。言葉ではなく、人として大事なことを安斉監督の背中から感じ取った。  忘れられない大会がある。清水が高校3年の時、指導者として一線を離れていた安斉監督が一時的にコーチボックスに入ってくれた。 「その時はもう監督ではなかったんです。だけど、『コーチとして一緒に試合に出たい』と安斉先生から言ってくださった。私たちの代は先生のことがとても好きで、うれしくてみんなで泣いたことを覚えています」  同志社大3年時には、神戸で開催された世界大学選手権で優勝。一躍、東京五輪の代表候補に名乗りを上げた。

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