東京オリンピック・パラリンピック、聖火リレー延期後の日程を更新しました(9/30)。聖火リレーの市区町村ごとの日程やルートについては、正式発表後に更新します。

パラ卓球の若きエースが秘める野望
見据えるのは2020と「その先」

 張本智和や伊藤美誠ら、若手の躍進が目覚ましい卓球界。東京五輪へ向けて大きな期待がかかるが、パラリンピックの卓球で注目を集めているのが、現在23歳の岩渕幸洋(こうよう・協和発酵キリン)だ。2016年のリオデジャネイロ大会に21歳で出場した若きエースは、2年後に迫った東京大会でメダル獲得を狙う。

パラ卓球の若きエース、岩渕幸洋。
成長著しい23歳に、東京パラへの大きな期待がかかる パラ卓球の若きエース、岩渕幸洋。 成長著しい23歳に、東京パラへの大きな期待がかかる【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 岩渕は陸上・十種競技の元全日本王者でタレントの武井壮さんがパラスポーツに挑戦するNHKの番組に出演(4月20日放送)。スポーツナビはこの取材に同行し、パラ卓球の面白さや、東京大会で目指す目標を聞いた。

健常と似ているようで、実は奥が深いパラ卓球

 パラ卓球は大きく分けて車いすと立位の2つがあり、車いすは1〜5、立位は6〜10にクラスが分かれている(知的障がい選手は11)。番号が若いほど障がいが重くなり、岩渕は2番目に軽いクラス9の選手。だが、使っている台は健常と同じで、基本的なルールもほとんど変わらない。  岩渕は先天性の内反足という障がいで、左足首は自分の力では動かすことができない。それでも日常生活に支障はなく、中学1年に卓球を始めた時は健常の選手と同じ部に所属し、一緒に練習を重ねていた。  中学3年の時にパラリンピックに出場する資格があることを知り、初めて障がい者の大会に出場。それまで健常の選手と戦ってきた岩渕は、パラ卓球の奥深さを知ることになる。 「例えば車いすの選手だと、健常より打点が低くてタイミングをつかみづらい。また、健常だと相手の打球スピードが速いので、ラケットに当てるだけで強い球が飛ぶ。でも、パラ卓球だとスピードが遅い分、自分でラケットを振らなければいけない。(立位の)一番障がいが重い選手に負けたこともありました」  立位クラスの場合、選手によってどの部位に障がいがあるのか異なるのも、パラ卓球の特徴。岩渕は足が不自由で、前後左右に大きく動くのが苦手だ。そこで「自分の障がいに合う戦術を編み出していった」と台になるべく近づき、相手に時間を与えず前がかりに攻めていく「前陣速攻」のスタイルを確立。ハンディキャップを強みに変え、パラ卓球の全日本選手権にあたるジャパンカップでは6度の優勝を果たすなど、日本を代表する選手に成長した。 「人によって持っている障がいが違うので、試合前に対戦相手が歩いている姿を見て『足を引きずっていないか』『腕は曲がっていないか』と動きをチェックします。(利き手と反対の)フリーハンドが悪い選手はバックハンドのさばきが難しいので重点的に攻めたり、相手に合わせて戦術を変えます」  岩渕は障がいのことを「それぞれの個性」と表現する。自分、そして相手が持つ「個性」によって、同じクラスでも戦い方がガラリと変わるのが、パラ卓球の大きな魅力だ。

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