稲葉監督「東京五輪へ向けてチャレンジ」
筒香、柳田ら侍ジャパン6選手を発表

3月に行われるオーストラリア戦の代表6選手を発表する稲葉監督
3月に行われるオーストラリア戦の代表6選手を発表する稲葉監督【スポーツナビ】

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督は23日、都内で会見を行い、オーストラリアと対戦する「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日ナゴヤドーム、4日京セラドーム)に出場する第1次メンバー6選手を発表した。今大会のベンチ入り選手は28名以内で、全選手は2月中旬に発表になる予定。

 今回選出された6選手は以下の通り。

■投手
山崎康晃(横浜DeNA)
千賀滉大(福岡ソフトバンク)

■捕手
甲斐拓也(福岡ソフトバンク)

■内野手
菊池涼介(広島)

■外野手
柳田悠岐(福岡ソフトバンク)
筒香嘉智(横浜DeNA)

 以下、稲葉監督のコメント。

「今回対戦するオーストラリアの世界ランキングは7位で、メジャーリーガーも決して多くないと聞いています。彼らが東京五輪に出場する場合、今回の出場メンバーは実際に対戦する可能性の高いメンバーだと考えております。そうした意味でも貴重な試合になると考えています。

 いよいよ東京五輪での金メダルという目標に向けて、トップチームが始動いたします。私自身もワクワクとしていますけれども、身が引き締まる思いでもあります。今回のコーチングスタッフにつきましては、昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」でともに戦い、勝ち抜いたコーチ陣にお願いすることになりました」

 以下、質疑応答。

――今回発表された6人の選考理由と期待するところは?

 球団と相談しまして、調整が整った6人を今回選ばせていただきました。まず山崎投手は昨年11月の大会(アジアプロ野球チャンピオンシップ)で抑えとしてしっかりやってくれましたし、まだまだ若くこれからの選手ですので今回選出しました。

 千賀投手はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)も戦いまして、落ちるボールが有効で、独特のボールということで絶対に必要になってくるだろうと思っています。

 捕手の甲斐選手は昨年11月の大会で一緒に戦って、やはり守備が魅力的なところがありますし、国際大会でぜひジャパンの正捕手になってもらいたいという期待を持っております。

 菊池選手はWBCで戦ってきまして、彼の野生の勘といいますか、チームに与える影響も非常に大きいものがありまして、そういう意味でもチームの軸になってくれると思います。

 柳田選手はいろいろけがもあり、なかなか代表チームで大会に出られていないなかで、彼のフルスイング、身体能力、プレースタイルはお手本になると思っていますので、非常に期待をしています。

 筒香選手はクリーンアップを打ってもらいたい。2020年の東京五輪でもその思いは非常に強いですね。そういうところも期待しながらやっていきたいと思っています。

――柳田選手は久々の選出で、起用方法については?

 いまのところまだ想定まではしていないです。選手をある程度選んでいく中で、柳田選手の方向性といいますか、どの打順でどう生かされるかが決まっていくと思います。

――筒香選手はWBCでは全試合4番を務めましたが、今回も同じ起用法で考えていますか?

 そうですね。球界全体を見ても本当の4番打者というのは見当たらないなかで、今のところ筒香選手が4番を打つ可能性は高いですね。

スピードとパワーの両方求める

2020年の東京五輪へ向けてスピードとパワーを融合したチームを作っていきたいと稲葉監督は語った
2020年の東京五輪へ向けてスピードとパワーを融合したチームを作っていきたいと稲葉監督は語った【スポーツナビ】

――東京五輪へ向けて、稲葉監督にとってこの大会の位置づけは?

 トップチームとして初めての集まりで、私が監督になってどういう野球をやっていくのか、選手ともいろいろなコミュニケーションとりながら、東京五輪へ向けての集まりということをしっかり話していきたいと思います。

――金メダル獲得へ向けて、具体的に重点を置いているところは?

 昨年、スピードとパワーと両方必要だと話しましたが、まさに今回もそれを求めていきます。スピードだけではダメですし、パワーだけでもダメですし、スモールベースボールという印象もあまり付けたくないです。機動力も使える、パワーもあるという野球をしっかりやっていきたいと思っています。

――今回の2試合で、どんな収穫を得たいか教えてください。

 トップチームとしての初めての試合となりますので、いろいろな課題は出てくると思います。そういうところも私自身は東京五輪でメダルをとるために、いろいろなことをやっていきたいと思いますし、チャレンジしていきたいです。固定観念を持たずに、どの選手がどう生かされるかを、チームとしてしっかり考えていきたいです。2020年に向けて、いい2試合にしていきたいと思います。

――この後、キャンプに行き、どういうところを見て残りの選手を選びたいか、またオーストラリア戦では最強チームを作りたいという考えかについて教えてください。

 キャンプは最初は挨拶をし、試合が始まってくれば選手の状態もしっかり見ていきたいと思っています。この3月のチームは国内でのトップをしっかりと集めたいと思っています。その中でチームの4番を集めてもダメだと思いますし、そこはバランスを考えながら、スピードとパワーをしっかり融合できるテーマを持っていきたいと思います。

――全選手は最終的にはいつごろきまるのでしょうか? また3月上旬ということで投手の起用法は?

 2月の中旬くらいには決めたいと思っています。ピッチャーについても開幕前なのでそんなに長いイニングを投げることはできないと思うので、その辺も考慮しながらうまく選んでいきたいと思います。

――東京五輪に向けて若い選手をジャパンの中で経験を積ませていきたいのか、それともその時点でのベストな選手を集めていくのでしょうか?

 そこもバランスを考えてですね。トップチームなので、球界でのトップの選手を選んでいきたいと思っています。その中で、若い選手が侍ジャパンに入りたいと思って欲しいですし、このチームのなかで競争してほしいという思いもあります。今回、若い選手を入れるかどうかはこれから考えますけど、若い選手もいまのトップチームの選手には負けたくないという思いでシーズンを過ごしてほしいと思います。

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